スイススイスチューリッヒ空港に早朝に着いた私を迎えてくれたのは、 オークランドの語学学校のクラスメイトだったリチャード。 約1年半ぶりの再会である。 高速に乗って、リチャードの住む街へと向かう。 途中、ミュンヘンまで○kmという表示を見て、とても興奮したのを覚えている。 すごいなー、国と国がつながっているなんて。 家に着き、いろいろ話をして、リチャードは仕事に出かけた。 シャワーを浴び、荷物を整理して、初めてこの街を歩き出した。 言葉のわからない国で一人、かなりドキドキしたが、 緑のいっぱいの中を歩いて、とても幸せを感じていた。 リチャードは毎日昼過ぎには帰ってきて、どこかに連れて行ってくれた。 チューリッヒ、リヒテンシュタイン、サンティス、ボーデン湖、ラインの滝、 シャハウゼン、ルツェルンなどなど。 そして金曜日に休みを取ってくれ、1泊2日でスイスを周った。 エンガディンからイタリアに抜け、スイスイタリア語圏、再びイタリア、 そしてシンプロン・パスのホステルに泊まった。 寝袋持参で30フランだったか、結構スイスにしては安いと思う。 シンプロン・パスは標高2000m強、リチャードが 「アルプスに抱かれて、今晩は眠る。」 と言ったのが、とても印象的だった。 翌朝はツェルマット。 そしてそこから3000m以上のゴルナグラードに登山電車で登った。 どんどんすごい景色に包まれていく自分が信じられなかった。 雲がほとんどない素晴らしい天気で、もちろんお目当てのマッターホルンも拝めた。 そこからはハイキング。 花畑にバックはアルプスと氷河、スイスだ~!とはしゃいだ。 その後は、ヴァリスからユングフラウ方面にカートレインで抜けた。 車用列車に車で乗り込み、そのままトンネルを抜けるというものである。 初体験であった。 インターラーケンから、アイガー・メンヒ・ユングフラウを見た。 その後、ベルンを軽く観光し、生まれて初めてラクレットを食べた。 リチャードには10日間、本当にお世話になった。 次の目的地・バーゼルに向かうため、リチャードとは地元の駅でお別れした。 何か忘れ物はない?って聞かれたから、 「私のガイド」 とリチャードを指さした。 笑いながら、電車のドアが閉まった。 NEXT ジャンル別一覧
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